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阿部 健康; 栗林 貴弘*; 中村 美千彦*
European Journal of Mineralogy, 29(6), p.949 - 957, 2017/12
被引用回数:2 パーセンタイル:6.18(Mineralogy)合成単結晶および放射損傷した天然試料の偏光赤外線スペクトルを取得し、モナザイト中のOH基について調べた。純粋な合成モナザイトのIRスペクトルは、3163および3335cmに2つのOH伸縮バンドを示し、対照的な半値幅(約40および90cm)をもっていた。2つのOHバンドは強い異方性を示し、Y方向に赤外線吸収が支配的である。天然モナザイトのIRスペクトルは、約3400cmを中心とする異方性の弱いOHバンドを示し、200cmを超える半値幅を有する。段階加熱実験の間、この広いOHバンドはいくつかのバンドに分割され、これらのバンドは合成サンプルのスペクトルで観察されるバンドとは異なる。天然および合成試料の両方のスペクトルにおけるOH伸縮シグナルは、1000Cでの加熱後に消失した。赤外線吸光度から推測されるHO濃度は、合成モナザイトで22(2)ppm、天然試料で130520ppmであった。これらの結果に基づいて、天然のモナザイトにおけるOH欠陥は、天然のジルコンおよびゼノタイムの場合のように、放射損傷によって促進される二次的な水和のために生じる。